ゴム風船の、美しさかな

いろとりどりのゴム風船が爆ぜる様ーーまことに人生、一瞬の夢

同人ゲームを作ってみたいなと思ったり(第五夜)

みなさま、こんばんは。『√』です。お盆も明け、すっかり仕事モードの方が増えてきた時期なのではないでしょうか。まあ、私にはまだ数年関係ないことですが。お盆といえば皆さんはどんなことをして過ごしたのでしょうか(若しくは遅めのお盆ということでどんなことをして過ごす予定でしょうか)? 旅行なんかいいですよね。

 

私は専ら題名から推察できるように、ゲーム作りに励んでいました。そこで少し進行状況がどんなものかと備忘録も兼ねて綴っていこうかなと思います。

 

すみません、少し画像が多いです。

 

 

 

1.C93に申し込みました

 

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これがサークルカットです。

初めてペンタブを使って描いたのでなかなかに苦戦しました。改めて今見ると粗が目立ちますね。

それは置いといて、C93に当選したときは体験版の頒布を行うつもりです。

 

体験版と言っておきながら100円で頒布しようかなと思っています。但し、コミケのようなイベント限定で使える完成版100円引き券を同封しようかなと画策していたり…

無料配布のゲームって後に回してしまいがちですからね。敢えて有償頒布にしようかなと思っています。

体験版なら完成できるよね、私

 

 

 

2.作品名

 

先ほどのサークルカットに載っていたように、作品名は「雛罌粟が散る刻」です。

一応ロゴも先日完成したので載せておきます。

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illustratorを初めて使ったのですが、なかなかに佳い出来になったかな、と自分では思っています。

 

 

3.立ち絵

 

つい3時間ほど前に一枚目の立ち絵を描き上げました。疲れた。

ペンタブを使って絵を描くことも2回目となれば多少は上達するわけで…上達してますよね?靴を描くことに断念したのはここだけの秘密

 

このキャラの名前は「木下 亜紀(きのした あき)」といいます。

漢字表記の名前なのに金髪碧眼?って思うかもしれせんね。

どんなキャラなのかってのはゲームにてお話致しましょう。

それまでしばしお待ちを…

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ちなみにこれ ↓ がキャラデザです。本当に同一人物が同一人物を描いているのでしょうか?

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4.シナリオの進捗状況

 

正直に言いますとほとんど進んでいません。

プロットを大幅に変更した為なんですが。その代わりいいお話が出来てきてます。

 

一応体験版には1章の大部分を入れようかなと思っています(4章構成のゲームです)。

なのでC93には間に合わせます。

とは言っても、1章を最後に書くことになりそうなんですがね(プロットは)…

 

いろいろと書いてて思うのは、キャラ同士の会話(ドラマツルギー)を考え出すのが難しいってことです。

 

 

 

5.ディザーサイト、或いはホームページ

ディザーサイトの方を現在作成中です。9月までには公開できるよう調整しています。

ホームページの方はちょっと先の話になりそうです――立ち絵とか、設定とかいろいろと用意しなければならないものが多いので(言い訳)。

それもこれも原画、シナリオ、一部音楽を一人で担当する私が悪いのですけどね。

 

ちなみに。サイトは友人に頼んで作ってもらっています。

なかなか佳い感じになりそうです。

 

友人って大切ですね  しみじみ

 

余談

本日8/25はサクラノ詩登場人物の一人メインヒロインである夏目藍の誕生日です。

頼りがいのあるお姉さん?キャラですね。

作品を追うごとにロリ幼女化してるように見えるのは気のせい、気のせい……

 

それでは皆様、佳い晩夏を。

同人ゲームを作ってみたいなと思ったり(第四夜)

みなさまこんばんは。そしてお久しぶりです。『√』です。

 

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遂に試験も終え(必修科目で再試になり、無事ではないですが)、夏休みに入りました。そして、あと一週間もしないうちにコミケが始まりますね。しっかり予定は立てていますでしょうか?わたしはまだ予定を立てていないので大忙しです。

大忙しといえば同人ゲーム作りについてです。なんとかホームページを作ってくださる方が見つかり一安心なのですが、デザイン案を提出しなきゃいけませんし、キャラの立ち絵なんかも用意しなくてはならずてんやわんやです。時間がもっと欲しくなるのは贅沢なことでしょうか?

 

 

そろそろ本題に進みたいですがその前に…

シナリオの方ですが、一応四章構成となっていて、現在は第一章の四分の一まで書き終えました。遅筆で恥ずかしい限りです。

内容について詳しいことは言えませんが、ちょっと電波チックでほんのすこーし気分が落ち込むものになる予定です。当初は恋愛モノになるはずだったんですがね…なんででしょうか?

 

プロットの方は一章と四章の途中までのものが出来上がっていて、なかなか好調です。

しかしなんですかね、つい一週間前は全く筆が乗らず胃が痛い思いをしていましたが、ここ数日はスラスラ(といっても1000字/h程度なんですが)と書くことが出来ています。この調子のまま一章を完成させたいですね。

 

 

それでは今日の本題です。

昨日サークル黒箱(Black Box)の公式アカウントを作りました。

興味の有る方はフォローしてくださればと思います。

本格稼働はだいぶ先になるでしょうが、見守ってくれれば幸いです。

 

それでは今宵はこのへんで失礼させていただきます。

 

追記

……あれ、本題の方が短くありませんか?

 

同人ゲームを作ってみたいなと思ったり(第三夜)

みなさま、こんばんは。『√』です。

すっかり暑くなりましたが、湿気でじめじめとしていないことが救いでしょうか。そういば数日前に雹が降ったとか。初夏って感じがしますね。セミたちの合唱コンクールが開催されるのも時間の問題ではないでしょうか。

 

時間といえば…テストまであと二週間を切りました。これを乗り切れば夏休みだと思うと頑張れるような気がしますが、取り敢えずはケロ枕ライブでエネルギーを補給したいですね。

 

なんとかシナリオの初期設定がまとまりました。

初夜で物語の基礎となる設定が書き終わったとか言っていましたが、プロットを書いている途中に整合性が取れなくなって没にしてしまいました……つまり初期設定というよりも第二設定です。

最終的にまったく違うストーリーになりました。最初は神話の世界?に行く、なんだか電波な設定でした。

 

現在プロットの段階なのですが、ゲームらしい書き方(会話中心に話が進む書き方)が案外難しく、なかなか進みません。現在1,500文字程度 

 

マイペースにゆっくりと書いていきたいと思います。

 

一応キャラクターも描き始めました。(まだ一人だけ)

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絵を描いたのは高校の美術以来でしょうか(ドット絵を除く)。これもまた難しいものです。

立ち絵しか用意しなくていいですかね。正直いわゆるイベント絵は厳しい……その前にペンタブを買いたいところですが。

 

 

それではこのへんでお終いに致します。またの機会をお待ち下さい。

 

 

【感想】孤独ノユリカゴ体験版

『孤独ノユリカゴ』体験版を読了しましたので早速感想を綴っていきたいと思う。

 

今回の記事は、体験版の概要や感想、気になった点などを書いていきたいと思います。そのため今までの記事よりも若干画像数が多いです。ネタバレを含みますので、嫌いな方は一旦このページを離れて欲しいです。

 

『孤独ノユリカゴ』は同人ゲームサークルSILK P.O.D.(http://silkpod.jp/)の新作ノベルゲームだ。新作ということは前作もあるわけですが、わたしはプレイしていないため、前作との比較ができませんのでご了承ください。

 

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参考プレイ時間:1h

全年齢対象

体験版公開日:2017/07/15

 

 

 体験版概要

始まりは澪と一葉、そして主人公の絡みから(その前に意味深な詩の一部や、MDプレイヤーがでてきますが)。

 

ある日を境に死んでしまった澪といなくなってしまった一葉。

主人公はその日から一年が過ぎ去ろうとする数日前からその時の光景をフラッシュバックするようになる。そして澪にそっくりなレイが主人公の目の前に現れて……

混乱する主人公の生活はそこから……

 

どうも主人公は過去のトラウマを引き摺っているらしい。まだまだ謎が多く語ることがあまりない。

製品版が楽しみである。

 

 

『ドン・ジュアン』

 

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始まりはこの文章から

Nothing more true than not to trust your senses;

  And yet what are your order evidences?  

‘T is strange,-but true; for truth is always strange;

  Stranger than fiction; if it could be told,... ...

                    ――George Gordon Byron

DON JUAN, CANTO THE FOURTEENTYより一部抜粋

 

日本語では「事実は小説より奇なり」といえば分かり易いでしょうか?

 

一部(‘T is strange,――)を訳してみますと

 

奇妙なことだが、真実だ

なぜなら真実は常に奇妙であり

作りごとよりも奇妙だから……

 

なんだか「事実は小説より奇なり」とはニュアンスが異なりますね。

実際のニュアンスとしては、作りごと(フィクション)が現実味を帯びていないからって卑下するのはおかしい。といったところでしょうか。

詳しくは『ドン・ジュアン』の第14歌を通して読んでもらえれば分かるかと。

 

ドン・ジュアン (岩波文庫)

ドン・ジュアン (岩波文庫)

 

 

英文でもいいから早く理解したいという方は以下のリンク、下から2節目に`T is strangeーーがあります

Don Juan: Canto The Fourteenth - George Gordon Byron

 

赤い空

たびたび赤い空の描写が出てきます。澪が死んだときも、レイとの会話の時も…

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血で染まった…恐怖感が掻き立てられますね。

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「赤い空」は今作のキーワードなのでしょうか。

 

MDプレイヤーと時間軸

最初に出てくるMDプレイヤーはこれ。

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最後に出てくるMDプレイヤ―はこれ。

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ちなみに[1100010/111/1010]は二進法で、十進法に直すと[98/7/10]となります。

 どうも三つの時間軸があるようです。謎は深まるばかり。

 

シナリオ

 どうも『ドン・ジュアン』の「‘T is strange,-but true; for truth is always strange;Stranger than fiction; if it could be told,... ...」の部分がが気になる。

これは何を意味しているのか、どのように物語に絡み合ってくるのかetc…

この物語は現実なのか、はたまた……

 

途中で気になったのはこの部分。蛾が電灯に寄っていくシーン。

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主人公が猫に気を取られているうちに蛾はいなくなってしまう。はたしてそれが意味するものとはなんでしょう?

 

気に入った点

なんといってもBGM。電波らしいピロピロピロみたいな効果音や、場面によって異なる反響をするピアノの音色。これがおおいに雰囲気を盛り上げ?ていました。

 

他にもさまざまな演出を感じ、終ノ空を想起したのは私だけでしょうか?

 

最後に

とても楽しみな作品ですね。

体験版ということもあり謎だらけ。それだけに全容がつかめずどのような展開になるかによって評価がかなり変わりそう。

ともかくいい意味で期待を裏切ってほしい。

 

最後のサークルの内情は同人っぽさがあってとても佳かったですね。

 

 それではみなさま、さようなら。

 

同人ゲームを作ってみたいなと思ったり(第二.五夜)

こんばんわ、『√』です。

テスト前にも関わらずブログを更新してても良いのでしょうか……

 

あと一週間もしないうちに、待ちに待ったケロQ&枕ライブ(追加公演)の時がやってきます。ヴォーカルソングも捨てがたいですか、BGMの1つである「夜の向日葵」が弾かれるんじゃないかと内心ワクワクしています。6月のライブでは弾かれたらしいので期待せずにはいられません。

 

BGMといえば、ゲーム作りへの情熱が無くならぬうちにと曲作りの一歩を踏み出しました。しかし絶対音感も相対音感も持ってないのでなかなかに厳しい道のりです。

 

わたしはMacユーザーなのでフリーで使える作曲ソフト『GarageBand』を使うことにしました。

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楽譜すら読めないので暗中模索状態ですが、触ってみると意外と楽しい。

 

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とりあえず今日は一曲(曲と名のれるほどのものじゃありませんが)作ってみました。

あと数回練習すれば一応聴ける程度の曲が作れるといいな。

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追記:試作BGM。テーマは"不思議"です。

soundcloud.com

 

それではみなさま、さようなら。

同人ゲームを作ってみたいなと思ったり(第二夜)

みなさま、こんにちは『√』です。

春の名残も消えてしまい、帰宅後にアイスを食べる事が日々の楽しみになってきました。ついに昨日、気候に耐えられずエアコンを稼働し始めてしまいました。稼働といえば同人ゲームを作り稼働してみました。

 

今日はほんの触りだけ作業を行いましたが、なかなか難しいものです。

 

タイトル画面とシナリオ部分を少し作ってみました。

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設定すら未完成の為、最初の部分しか作れなかっただけなんですけどね。

 

余談

タイトルは学生の味方、Power Pointを使ってみました

 

イメージとしてはギリシャ神話を取り入れたものを書いていくつもりですが、参考文献がなかなか見当たらなくて苦心しています。

 

それではこのへんで失礼します。続報はそのうちあげますので。

 

『青い鳥』を読んで

  こんにちは、『√』です。

目次を付けてみようかと思いましたがうまく出来ませんでした。

 

『青い鳥』メーテルリンク著, 堀口大學訳, 新潮文庫を読んだ感想を綴っていきたい。

 

青い鳥はメーテルリンクが書いた戯曲。"青い鳥"は「幸福」の象徴として知っている人は多いことだろう。しかし、実際に読んだことがある人は多くないのではないだろうか。斯く言うわたしも20歳を目前にして初めて読んだ。

 

物語はクリスマスイヴの夜中に、貧しい木こりの子チルチルとミチルの部屋に醜い年寄りの妖女ベリリウンヌが訪れることから始まる。妖女の指示で青い鳥を探しに行くことになった二人は、ダイヤモンドのついた魔法の帽子を貰い、光や犬や猫やパンや砂糖や火や水たちと共に旅へ出る。

 

幸福とはなにか、どこにあるのかについて考えさせてくれる作品。夢幻の童話劇と謳われているが、読んでみると実際これはそれだけでなく臨死体験でもあるのではないかと思った。

 

ここからはゆるくまとめて、気に入った文章を挙げていきたい。

 

 死生観〈思い出の国〉

 

どうして死んでしまっているものかね。お前たちの思い出の中で立派に生きてるじゃないか。人間はなにもものを知らないから、この秘密も知らないんだねえ。(妖女)

 

第二幕の〈思い出の国〉では死んだはずのおじいさん、おばあさん、それに弟妹たちと会う。彼らの姿は基本的には死んだときと変わっていないようだが、健康体(ふくよかで、肌がつやつや)ではある。 そこでは「死ぬ」という言葉はなく、死ぬという概念すら無い。生涯を終えることは眠ることであり、生きている人たちが思い出すことで目を覚ます。 

 

おばあさん:わたしたちはいつでもここにいて、生きてる人たちがちょっとでも会いにきてくれるのを待ってるんだよ。でも、みんなほんのたまにしかきてくれないからね。お前たちが最後にきたのは、あれはいつだったかね? ああ、あれは万聖節のときだったね。あのときはお寺の鐘がなって……。

チルチル:万聖節のとき? ぼくたちあの日は出かけなかったよ。だって、ひどい風邪で寝てたんだもの。

おばあさん:でも、お前たちあの日わたしたちのこと思い出したろう?

チルチル:ええ

おばあさん:それごらん。わたしたちのことを思い出してくれるだけでいいのだよ。そうすれば、いつでもわたしたちは目がさめて、お前たちに会うことができるのだよ。

 

〈思い出の国〉とは死者の国なのだろう。しかしチルチルとミチルは死者ではない。なぜ死者の国に行けたのか。これは二人が死に近接した状態、臨死状態だったからではないかと思う。

 

死に近づくだけが死者に会う方法ではない 。 思い出すことで死者と会える。これを伝えたかったのか?

 

幸福とは〈幸福の花園〉

 

わたしは「幸福」たちのところへ行けないのですよ。わたしと面と向かったら、たいていのものはがまんできないんですからね。でも、ここにあついヴェールを持ってますから、幸福な人たちをたずねるときにはいつもこれをかぶることにしているんです。

わたしの魂からさす光が、ちょっとでもあの人たちをこわがらせてはいけないのよ。「幸福」たちの中には、なにかを恐れたり、あまりしあわせでないものもいるのですからね。ほら、こうすれば、あの中の一番みっともない、一番ふとりかえったものでもわたしをこわがることはないのですよ。 (光)

(一番ふとりかえったものとは、「お金持ちの幸福」で、その家族に「地所持である幸福」・「虚栄に満ち足りた幸福」・「かわかないのに飲む幸福」・「ひもじくないのに食べる幸福」・「なにも知らない幸福」・「もののわからない幸福」・「なにもしない幸福」・「眠りすぎる幸福」・「ふとった大笑い」がいる)

 

〈幸福の花園〉で二人が最初に会った「幸福」はふとりかえった幸福であった。

 

あれは危険なのですよ。あなたの意志をくじいてしまうのよ。人間はしなければならない義務があるときには、なにかを犠牲にしなければならないのだということを知らなねばなりません。ていねいに、しかしきっぱりと断りなさい、そら、きましたよ。 (光)

 

光はふとりかえった幸福は危険なものだという。実際ふとりかえった幸福たちは二人を饗宴に参加させようとする。

 

ふとりかえった幸福たちは欲望の権化。欲望を満たした時、それは確かに幸福なんでしょう。しかしそれは堕落の象徴でもある。幸福を追い求めるということはそんな危険な側面も持ち合わせている。

 

やがて光に照らされて本当の姿が顕になったふとりかえった幸福 たちは「不幸」の元へ逃げていく。

 

もののわかる喜び:――わたしたち、それは幸福ですけど、わたしたち以上のものは見えないんですもの。

正義である喜び:――わたしたち、とても幸福なんですが、でも、自分たちの影以外ののものは見えないのですもの。

美しいものを見る喜び:――わたしたち、幸福なんですが、でも、わたしたちの夢以上のものは見えないんですもの。

 

「幸福」とは必ずしもよいものではなく、不幸に導くこともあれば、盲目にすることもある。

 

青い鳥

 

〈思い出の国〉で捕まえた青い鳥は黒くなってしまい、〈夜の御殿〉で捕まえた青い鳥は死んでしまい、 〈森〉で青い鳥は捕まえられず、〈墓地〉で青い鳥は現れず、結局青い鳥を捕まえることができなかった。

家に帰った二人が目覚めると、隣のおばあさんが家にやってくる。彼女の娘がチルチルの持っている鳥を欲しがっているらしい。

鳥かごの中を確認してみると、その鳥が青い鳥になっていた。

青い鳥を貰った娘はすっかり元気になり喜ぶが、チルチルたちと鳥に餌をあげようとすると、鳥は逃げて飛んでいってしまう。

 

これはこの貧しい暮らしを受け入れるしか無いということを示唆しているのではないか。

 

本当に青い鳥は「幸福」の象徴だったのか。もし青い鳥が「幸福」の象徴で、「幸福」は身近にあるものだったのならば、青い鳥は逃げ出さなかったはずである。

 

最後に

 

『青い鳥』は生と死、幸福についてなどいろいろなことを考えさせてくれた。

この感想中には書いていないが、〈未来の王国〉の話もいろいろと考えさせられるものがあった。生まれるものは才能でも、病気でもなんでもいい。なにかを持って生まれなくてならない。生きているということはなにか役割を持っていることなのだろう。

 

――どなたかあの鳥を見つけた方は、どうぞぼくたちに返してください。ぼくたち、幸福に暮らすために、いつかきっとあの鳥がいりようになるでしょうから (チルチル) 

 

「幸福」は留まることを知らず、一度手に入れるとすぐどこかに去ってしまう。

そんなことを最後に教えてくれる作品でした。

 

青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1)青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1)